バツイチ同士で再婚する上で知っておきたいこと5つ
共にバツイチの男女が再婚する。その先に困難や問題が待ち構えているであろうことは、あなたも既に察していると思います。なまじ結婚というものを経験してしまっているがゆえの困難や問題が、そこには隠れています。
それでは具体的にどのような点が、その困難や問題として挙げられるのか?今回はバツイチ同士で再婚する上で知っておきたいことと称して、バツイチ同士の再婚に付随する苦労や困ったことを5つご紹介したいと思います。
バツイチ同士で再婚すると離婚率が高い
バツイチ同士で再婚をすると、高い確率で離婚という結末に至ってしまうというデータがあります。その確率、実に50%、なんとおよそ半分の再婚夫婦が、最終的に別れてしまっているというのです。
理由は様々あります。そもそも結婚に向いていない性格をしている、愛情ではなく経済面や生活面を当てにして結婚した。しかし、これらの点は一回目の結婚でも見られた理由のはずです。再婚が離婚に向かいやすい直接的な理由、それは、
バツイチ同士の再婚が離婚に繋がりやすいのは、離婚に対する抵抗感の低下によるもの
思い出してみてください。初婚の時、離婚に踏み切るかどうか大いに悩んだはずです。バツがつくつかないというのは、男女双方において重要なこと。できることならば、そのまま結婚生活を続けていきたいと思ったことでしょう。
しかし、結局は離婚した。離婚して、様々な物を失い、同時に様々な物を得た。離婚することで自分の人生がどうなってしまうのか、あなたはその身をもって経験したのです。それは何物にも代えがたい経験をもたらすと同時に、離婚に対する慣れを生み出しました。
もちろん完全に慣れることはありません。しかし、離婚に対する抵抗感はいくらか低下してしまったはずです。慣れは人の行動を軽くします。離婚したその先が見えているからこそ、再婚者は初婚の時よりも容易に、離婚に踏み切るのです。
二回目の結婚式は挙げられないことが多い
結局は本人たちの意思次第ですが、大半の場合、二回目の結婚式は挙げないという選択をする方が多いようです。どちらか一方が初婚ならばいざ知らず、どちらも再婚となると、今さら結婚式なんて、という考えに至るのです。
経済的な面も関係してきますが、より重要な理由として、
親族や友人を二回も結婚式に呼ぶのは忍びない
この点が挙げられます。結婚する本人たちもやや微妙な感じになりますし、呼ばれた親族や友人からしてみても、二回目の結婚式にどういった反応を示せば良いのか分からない、といった心境になるのは想像に難くありません。
初めに言った通り、最終的には本人たちの意志によりますが、結婚式を挙げられるという希望はあまり持たない方が良いでしょう。この点は、きちんと当人同士で話し合っておくことをオススメします。
養育費を支払っている場合、家計が苦しくなる
養育費は家計に響きます。初めは大丈夫だろうと考えていても、日を追うごとにその負担は生活を蝕みだし、当初予想していた以上のプレッシャーとストレスが、家計に反映されてしまいます。
養育費の件については事前に話し合っておきましょう。話し合ってどうにかなるものではありませんが、前もって養育費を計算に入れたライフスタイルを組んでおくことで、精神的な負担はいくらか減らすことができます。
良いことも悪いことも子供に影響を与えてしまう
どちらか一方、あるいはどちらにも子供がいる場合、良くも悪くも、再婚というのは大きな影響を及ぼします。
生活の中にいきなり見知らぬ男性(あるいは女性)が入り込んでくることの心理的負担は計り知れず、それが良い方に作用すれば御の字ですが、悪い方に作用してしまうことも十分に考えられます。思春期の子供ならば、尚更です。
子供は親の背中を見て育つと言いますが、残念ながら再婚においてそれは当てはまりません。きちんと向き合って話し合わないと、背中を向けた状態では子供も不安になってしまいます。それは再婚相手の子供に対してもそうです。よそよそしい態度は他人という意識を強め、子供を余計遠ざける結果になります。
もちろん親という存在ができたことで、子供にとってプラスの方向に作用するということも考えられます。子供がいる場合、きちんとその子たちの、言葉だけではなく、言葉には表れない意志をも汲み取ってあげることが大切です。
元夫・元妻とは一生連絡を取ることもある
事務的な連絡であるにせよなきにせよ、元妻・元夫とは連絡を取り続けることになります。縁が完全に切れるということはほとんどの場合なく、中には一生に渡って連絡を取り続ける場合もあります。
結婚していたという事実を消すことはできません。嫉妬するのも不安になるのも個々人の自由で、それをたまに言動に表すのもまた可愛らしい一面となり得ますが、その感情を怒りや憎しみに変えるのは止めましょう。
あなたにも元のパートナーがいるように、相手にも元パートナーが存在するのです。再婚するということは、それを含めて、相手を受け入れるということです。広い心を持ちましょう。
バツイチ同士の再婚を上手くいかせるコツは?
バツイチ同士の再婚に関する苦労や困難を列挙してきましたが、それではそれらの苦労を乗り越え、結婚生活を上手くいかせるコツというのは、どのようなものがあるのでしょうか?ここではそのコツをご紹介します。
可能な限り、離婚した理由を互いに認識しておく
離婚した経緯が互いにあるはずです。可能な限り、それを話し合っておきましょう。詮索ではなく、これは認識するためです。どうして相手が離婚したのかが分からなければ、そのことに対して気を付けることもできず、同じ轍を踏んでしまいかねません。
例えば相手の浮気が原因だったら、怪しまれるような言動を意識して減らすことができますし、暴力が原因だったら、ケンカした際にもきちんと理性的でいようという判断を咄嗟に取ることができます。
何が相手の気に障ってしまうのか、これを事前に理解しておくことは、結婚生活を円滑に進める上で大変に重要な事項です。
もちろん無理に聞き出す必要はありませんが、もし話せるようなことであれば、相手に離婚の経緯を伝えておきましょう。それはパートナーへの信頼の証ともなり、相手も信頼には信頼で応えてくれるはずです。
子供を無理に馴染ませようとしない
子連れ再婚の場合、子供との関係が円満な結婚生活に繋がる最重要ファクターとなります。いくら夫婦仲が良好でも、子供との関係がいまいちであれば、その生活は長続きしません。
子供は大人以上に変化に敏感で、急激な変化に対しては強い拒否反応を示す
年齢にもよりますが、子供が再婚相手に少しでも拒否反応を示したら、無理に馴染ませようとはしない方が良いでしょう。反発心は時間でしか解消せず、無理に馴染ませようとしても逆効果になるだけです。
だからといって全く交流を持たないのでは打ち解けることもできないので、まずは好意的な相手、自分の味方だということを、子供に理解してもらうようにしましょう。いきなり家族になるのは当然無理です。初めは気の良い遊び相手くらいの感覚が丁度良いでしょう。
一向に打ち解けられないからといってイライラしてはいけません。子供は大人の感情を敏感に察します。交流を重ねていけば、絆はきちんと深まります。馴染ませるのではなく、子供が自然に馴染むのを待ちましょう。
ケンカの際に「離婚」というワードは絶対に使わない
冗談として言っているのは分かっていますが、「離婚」という言葉をまるで盾のように使うのは控えた方が良いでしょう。ケンカの際に使う「離婚してやる」という言葉ほど強くて、なおかつ悲しいものはありません。
相手が本気に取るはずがないという信頼の表れなのでしょうが、それでも別れを仄めかすワードを使うのは良くありません。実際、売り言葉に買い言葉で、そのまま離婚に至った夫婦も存在します。
お互いに再婚ということで、離婚という事態に対する認識がやや甘くなっているということもありますが、「離婚」というワードは本来、軽々しく使ってはいけないもの。
この認識を改めて胸に刻みましょう。離婚を仄めかせば確かにその場は丸く収まるかもしれませんが、言われた方の身になってみれば、それほど簡単に別れを言い出せるのかと、冗談とはいえショックであることは紛うことなき事実です。
ケンカすること自体は、夫婦喧嘩は犬も食わないというように一向に構いませんが、関係を軽々しく扱うような言動だけは控えましょう。それが原因で、本当に関係が終わってしまったら、後悔するにもできません。
バツイチ同士で再婚する上で知っておきたいことまとめ
バツイチ同士ということで色々と難しいとは思いますが、その困難や苦労を二人、あるいは子供を含めた全員で乗り越えるのも、かけがえのない一つの家族となるために必要な過程と言えます。
経験した苦労や困難の分だけ、あなた、そして家族には幸せが訪れます。不安や気苦労は絶えないでしょうが、どうか素敵な家庭を築いてください。